プロバイダー変更後、メールアドレスは?!

インターネットのプロバイダを変更すると、多くの場合、現在使用しているプロバイダのメールアドレスを継続して利用することはできません。

そのため、新しいメールアドレスを取得する必要がありますが、一部の方法を利用することで、これまでのメールアドレスを引き続き使用できる場合があります。

例えば、解約予定のプロバイダが「メールアドレスのみのサービス」や「完全従量制プラン」を提供している場合、そのプランを契約すればインターネット回線を変更してもメールアドレスを維持できます。

また、プロバイダごとに「メールアドレス継続プラン」が用意されていることがあり、一定の月額料金を支払うことで、契約中と同じメールアドレスを使い続けることが可能です。

さらに、プロバイダを変更しても、乗り換え先の回線で同じプロバイダを選択すれば、特に手続きをしなくてもメールアドレスを変更せずに済みます。

例えば、現在OCNの光回線を利用していて、OCNのメールアドレスを使っている場合、乗り換え先でもOCNを選択すれば、メールアドレスの変更は不要となります。

ただし、プロバイダの種類や契約内容によって対応が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

もしメールアドレスを変更する場合は、適切な手続きを行う必要があります。まず、新しいメールアドレスを取得し、旧メールアドレスからの移行準備を進めます。

例えば、重要なサービスや連絡先に登録しているメールアドレスを順番に変更し、取引先や友人、家族に新しいメールアドレスを通知します。

メールアドレスを切り替えるタイミングも重要で、旧アドレスが使えなくなる前に、新アドレスでの受信環境を整えておくと安心です。

プロバイダによっては、メールアドレスの変更手続きが会員専用画面から簡単に行える場合もあります。

例えば、So-netでは会員専用ページでメールアドレス変更手続きを進めることができ、スムーズに新アドレスへ移行できます。

メールアドレス変更後の注意点

メールアドレスの変更に際しては、いくつかの注意点もあります。

まず、プロバイダによってはメールアドレスを変更する際に手数料が発生することがあり、例えば一部のプロバイダでは1,000円~3,000円程度の費用がかかる場合があります。

また、一度プロバイダを解約してしまうと、メールアドレスの復活ができないケースもあります。

例えば、Yahoo! BBのメールアドレスは、解約後90日以内であれば有料プランを契約することで復旧可能ですが、それを過ぎると完全に利用できなくなります。

そのため、プロバイダを解約する前に、メールアドレスの継続利用が可能かどうかを確認し、必要な場合は事前に申請しておくことが大切です。

特に、長年使用しているメールアドレスを手放すと、さまざまなオンラインサービスで再設定が必要になり、手間がかかるため、乗り換えを検討する際には慎重に対応しましょう。

メールアドレスを残すメリットとデメリット

インターネットのプロバイダを変更する際、現在使用しているプロバイダのメールアドレスを残すかどうかは、多くの人が悩むポイントのひとつです。

メールアドレスをそのまま維持することで得られるメリットは多くありますが、同時にデメリットも存在します。

それぞれのポイントを詳しく解説し、具体的な例を挙げながら説明します。

メリット

まず、メールアドレスを残すメリットとして、最も大きな利点は「これまでの連絡先を変更しなくて済む」ことです。

たとえば、長年同じメールアドレスを使っていて、仕事の取引先や友人、各種オンラインサービスに登録している場合、アドレスを変更すると連絡が取れなくなる可能性があります。

特に、銀行やクレジットカード、通販サイトなどの重要なサービスに登録している場合は、メールアドレスを変更するとログイン時の確認コードが受け取れなくなり、アカウントにアクセスできなくなるリスクもあります。

そのため、メールアドレスを維持することで、そうした面倒な変更手続きやリスクを回避できるのは大きなメリットといえます。

また、長年使用してきたメールアドレスには、過去のやり取りや重要な情報が保存されていることもあります。

例えば、仕事のメールでのやり取りや、サブスクリプションの契約情報など、過去のメールが必要になる場面は意外と多いものです。

もしアドレスを変更し、旧メールアドレスにアクセスできなくなると、そうした情報を取り出すことができなくなる可能性があります。

特に、契約書や請求書などの重要なメールが過去に送られてきた場合、それらを新しいアドレスに移行する手間がかかるため、アドレスをそのまま残すことで手続きが不要になり、スムーズにメールを利用し続けることができます。

デメリット

一方で、メールアドレスを残すことにはデメリットもあります。そのひとつが「維持費がかかる」ことです。

多くのプロバイダでは、解約後もメールアドレスを継続利用できるプランを提供していますが、それには月額料金が発生することが一般的です。

例えば、OCNでは「メールアドレス継続オプション」として月額330円、BIGLOBEでは「ベーシックコース」として月額220円が必要になります。

一見すると小さな金額に思えますが、長期的に見ると年間数千円のコストがかかるため、無料のフリーメール(GmailやYahoo!メールなど)に移行したほうが経済的にメリットがある場合もあります。

さらに、プロバイダのメールアドレスを使い続けることで、「乗り換えの自由度が下がる」というデメリットもあります。

たとえば、あるプロバイダのメールアドレスを継続利用するために、そのプロバイダの有料オプションを契約し続けると、将来的に別のプロバイダに乗り換えたいと思ったときに、再びメールアドレスの問題が発生します。

これが原因でプロバイダ変更を躊躇してしまうケースもあり、インターネット環境を柔軟に見直すことが難しくなる可能性があります。

また、メールアドレスを継続することで「スパムメールが増えるリスク」もあります。長年同じアドレスを使用していると、迷惑メールのリストに登録されやすくなり、不要なメールが大量に届くことがあります。

特に、プロバイダのメールアドレスはフリーメールと比べてセキュリティが甘いこともあり、迷惑メールのフィルタリングが不十分なケースもあります。

これにより、重要なメールが埋もれてしまったり、誤ってフィッシング詐欺のメールを開いてしまうリスクが高まります。

そのため、新しくメールアドレスを取得することで、スパムメールを一掃し、より安全な環境でメールを利用できるメリットもあります。

メリットとデメリットの総括

総合的に考えると、プロバイダのメールアドレスを残すかどうかは、個々の状況によって判断するのがベストです。

例えば、仕事で長年同じメールアドレスを使っており、多くの取引先とやり取りしている場合は、変更の手間を避けるために継続利用するメリットが大きいでしょう。

一方で、プライベートでしか使っておらず、維持費を抑えたい場合は、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールに切り替えたほうが、将来的な乗り換えの自由度が高まり、コストも抑えられるためおすすめです。

メールアドレスを変更する場合は、プロバイダを解約する前に新しいアドレスを取得し、登録しているすべてのサービスに変更手続きを行うことが重要です。

こうした準備をしっかり行うことで、スムーズにプロバイダを乗り換えながらも、快適なメール環境を維持することができます。

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